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『津波タワー』で地震に備える

串本町、南海・東南海地震を想定して設置。

和歌山県串本町は紀伊半島の先端に位置する本州最南端のまちです。僻地だと思われがちですが、海上交通の要所でもあり)太平洋に開かれた明るい印象がもたれています。古くから外国との接触も多く、民家が伝統的にパステルカラーのペンキ縦りなのもその影響だ。交通・観光・漁業と、海の恩恵を受けてきた串本町ですが、同時に100年に一度の周期で巨大津波にも悩まされてきた。長年言われ続けている南海.東南海地震は、震源までの距離が近く、想定では震度6強、その8分後に最大6mの津波が襲います。しかも今後30年間に起こる確率は40%

この条件の下で住民と自治体が取り組んできた対策は、津波が来るまでの8分間の間にいかに逃げるか、でした。「奥尻」以降、人々は自主棒再会を設け、手づくりで高台までの避難路の整備を始めました。行政はそれをサポートし事業化していく予定です。

    しかし超高齢化している密集住宅地も多く、8分間ではどうにもならない地区が取り残されてしまいました。そこで5月につくられたのが「津波タワー」だ。1機約1千万円をかけ、50名が緊急避難に使います。タワーは単なる避難施設だけでなく、その場所には6mの津波が来ること、災害が常に隣り合わせであることの象徴でもあります。また100年という周期では、まさに「忘れたころ」に津波がやってきます。タワーが建てられたことで、世代を超え、災害に強く、住みよい街を作ることにつながるよう期待したいです。