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教育「カミカン」で広がる建築へのアプローチ

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ダンボールと同じ素材でできた紙の管「カミカン」を使ってまちをつくろうというワークショップが先日行われました。おかざき世界子ども美術博物館(愛知県岡崎市)にて開かれ、企画したのは、建物の設計だけでなく、プロダクトデザインや参加型のアートイベントなどを手がけるみかんぐみ。当日は、地元の小学生ら約35名が参加し、自由な創造活動に熱中しました。みかんぐみが紙の管「カミカン」をしたのは約5年前、軽くてプラスチックや木材に匹敵するほどの強度があるカミカンを開発、提供しているのは、シリカケルの化成品や梱包材などの紙製品を扱う日本化工機材(本社は神奈川)。ちなみに、同社は、2005年の愛知万博で、みかんぐみが設計したトヨタパビリオンの外壁に古紙再生紙を提供しています。

カミカンは大きく分けて縦材と横材の2種類があり、両方を組み合わせることによって、面や曲面、そして構造物をつくることができます。今年のワークショップで用意されたのは、縦材が内寸で幅と奥行きが各25mm、高さが315mm、945mm、1190mm、1575mmの4種類。横材は、内寸で高さと奥行きが各30mmで、幅が縦材1本分の35mm、2本分の65mm、3本分の100mmで計3種類。いずれも厚さは2.5mmほど。縦材が1万個強、横材が10万個強用意された。膨大なカミカンを使って、子どもたちは、自分が思い描くまちに必要なものをつくっていきました。とはいえ、多くの子どもたちは、長い縦材で高いビルや壁をつくっていき、手軽に扱えるダンボールを使って、家をつくったり家具をつくったりする子も珍しくありません。しかし、このカミカンの魅力は、そのシステムにあります。扱いやすさはダンポール同様でも、縦材と横材を組み合わせることで、無限に形をつくっていくことができます。また、ダンボールそのままの色のほかに、赤、青、白、の4色が用意され、子どもたちは、絵を描いていくように、あるいは、織物を織っていくように、色彩豊かに組み立てていきます。郵便ポストを作っていた子供は、どうしたら〒マークが浮き出てくるか、頭を悩ませていました。一種類の部材を組み立てていくよりも、ずっと楽しく作業を進められるようでした。みかんぐみを代表して今回のワークショッブの総括者は、「子どもたちのつくる雑多でダイナミックな構造物が非常におもしろい」と話していました。大人はどうしても強度を考えて、かっちりとした構造物に組み上げようとしてしまいがちです。一方、子どもたちにとっては、積み木を積むように、カミカンを組み厳てて形になっていく過程が何より楽しいようです。自分で座ってみては、つぶれたらまた違う形を考える。試行錯誤しながら思うがままにカミカンを組み立てていく。結果、子どもたちがほしいと思うものが素直な形として表れます。それが子どもたちにとっての自由な建築の第一歩となるのです。